●令和3年3月12日、和光市社会福祉協議会権利擁護講演会「相続について考えよう」にてタイトル「遺産分割について」を講演致しました。
●近年、マイレージ、ポイント、仮想通貨等が相続の対象となってきました。これらの財産の対象方法についてご説明させていただきました。
●現状の相続ルールの問題点は次のよう考えております。遺産分割、つまり、亡くなった方の財産をどうする?という話合いでは、亡くなった方と相続人の関係性を鑑みることなく、法律が決めた者が無条件にテーブルにつく権利が与えられるため、亡くなった方と親身な関係だった方ほど、納得のいかない結果に終わることが多いです。
●特に、お子様がいらっしゃらないご夫婦の場合、旦那様が亡くなると、残された奥様と旦那様の兄弟が相続人になります。亡くなった旦那様の相続に旦那様の兄弟が一体なんの関係があるのかと不思議に思うかもしれませんが、現状のルールは、これほど生活感とかけ離れたものとなっています。そして、このようなケースの遺産分割では、大体、残された奥様が煮え湯を飲まされる結果になりがちです。
●このセミナーでお伝えしたかったことは、二つです。
(1)遺産分割では、実に複雑な人間心理が絡むため、最悪の想定をして臨むべきということ。
(2)お子様がいらっしゃらないご夫婦等は、遺言書を作成すべきということ。